カンナビジオール(CBD)は、大麻植物(カンナビス)から抽出されるカンナビノイド成分(麻が自分の身を守る為のもの)のひとつです。
CBDは私たちが受ける様々なストレスに晒されながらも体内のバランスを維持する為のもともと持っているエンドカンナビノイドシステム(ECS)機能とスムーズに連携し、作用して体が自らを癒す助けになると言われています。
加齢やストレス、生活習慣でECSの働きが弱まるとカンナビノイド欠乏症となり、体内のあちこちでエラーが起こり、CBDを摂取する事でECSの働きを取り戻すことが出来ます。
CBDは様々な疾患を直接治すものではありませんが、体内の恒常性を一定に保つよう働きかけます。
世界保健機構(WHO)はカンナビジオール(CBD)成分の有用性を正式に公表しており、同様にアンチドーピング機構(WADA)も同様に「カンナビジオール(CBD)は禁止されない」と禁止薬物指定からカンナビジオール(CBD)を場外することを公表しております。
また2018年6月にアメリカではGW製薬の米国子会社Greenwich Biosciencesがてんかんの治療薬としてカンナビジオール(CBD)が主成分である製品の「エビディオレックス」が医薬品として承認されました。
カンナビゲロール(CBG)の略であり、CBDと同じように、麻に含まれるカンナビノイドの一種です。麻に含まれるCBGの割合は、通常約1%と少なく、CBDと比べて希少性の高い成分とされています。
CBGの性質は基本的にCBDとかなり似通っており、CBDよりも強力な抗不安作用・及び鎮痛作用を持つ可能性が明らかになってきています。
麻の成長段階で、CBGは他のカンナビノイドに変化してしまいます。そのため、通常の成熟した大麻には、CBGはごく少量しか含まれません。よりCBG配合率の高い下部の育成を目指して品種改良も行われています。
カンナビノールCBNは、CBDやCBGと同様にヘンプ由来のカンナビノイドの一種で、大麻草に微量に含まれているレアカンナビノイドです。
CBNは通常ヘンプが酸素、光、などにさらされ成熟しTHCが分解されることで生成されます。
様々な効果が研究によって発見されているCBNです。なかでも最も注目を集めているのがその「鎮静作用」です。睡眠の改善に高い効果を発揮するとされています。
エンドカンナビノイドシステムは神経伝達物質の量を適正に調節するシステムです。
受容体と言われる鍵穴のような物が体の中には存在しており、その鍵となる物をエンドカンナビノイド(内因性カンナビノイドとも言います。)と言います。特にアナンダミドと2-AGは主要なエンドカンナビノイドと考えられております。
これらのエンドカンナビノイドは私たちの体の中で作られる化合物であり脂肪酸の助けを借りて作られ体全体のホメオスタシス(恒常性)の維持のために働いています。
ホメオスタシスは、体内外の環境の変動にかかわらず体内の環境が一定に保たれる事をいいます。その制御をする為の鍵穴となるのがCB1受容体とCB2受容体です。
中枢神経系、脳内に広く分布しており視床下部、海馬、偏桃体、小脳などに多い
皮膚、免疫細胞、消化管、末梢機関、特に免疫系に関する細胞内に分布
CBDのような植物性カンナビノイドを定期的に少量摂取することで受容体を刺激しエンドカンナビノイドを増強させます。またこれらは数秒で分解されてしまいます。
これらをすべて併せてエンドカンナビノイドシステム(ECS)といいます。